爪水虫の治し方!市販薬や塗り薬で後悔しない治療法

爪水虫

爪水虫は爪の変形や変色を伴う皮膚疾患

手の爪に縦線が目立ったり、足の爪が白っぽく濁ったりすることはありませんか? それ、実は爪水虫かも知れません

こんな症状が出ていたら爪水虫かも?

  • 爪に縦線(縦筋)が目立つ
  • 爪が白い
  • 爪の表面が黄色や黒に変色している
  • 先端が割れている
  • 爪のまわりが炎症を起こしている

爪水虫は手や足に爪に良く見られる皮膚疾患です。放っておくと爪の変形や変色が進行する場合もあるので、早めの治療が必要です。

この記事では、爪水虫(爪白癬)の種類や原因を解説。皮膚科や市販薬のメリットやデメリットなど、爪水虫の治療法を解説します。

爪水虫(爪白癬)とは何か

爪水虫とは感染症の皮膚疾患で、爪白癬(つめはくせん)とも呼びます。その名の通り「白癬菌」というカビが、何かしらの原因で足の角質層に寄生することで発症します。

爪水虫は感染症であり、日本人の10%は爪水虫にかかっているというほどポピュラーな皮膚疾患です。ちなみに英語では「Fungal Nail Infections」と表記します。

皮膚にカビが寄生して生ずる病気は新たに皮膚科を受診する患者の12%程度を占め、そのうちの88%が白癬です。白癬の中でも足に生ずる足白癬(俗称:水虫)が最も頻度が高く、その次が爪白癬(爪の水虫)です。爪白癬は通常、足の爪に生ずるので、足にできる白癬は新たに皮膚科を受診する患者の10人に1人存在するということになりfます。

引用:皮膚科Q&A

白癬菌は全身に住み着き、寄生する場所によって症状も呼び名も変わります。例えば、俗に言う「水虫」は、白癬菌が足の裏や指の間に寄生したもの。つまり、足の爪に寄生した場合に爪水虫となります。

爪水虫の症状

爪水虫に感染すると、爪の大きな部分(爪甲)が白くなったり、黄色や褐色に変色したりします。また、爪に縦線(縦じわ・縦筋)やでこぼこも目立つようになります

爪白癬

爪水虫(爪白癬)の症状。爪の変形や変色を伴う。

さらに悪化すると、爪の白濁や厚みの増加が見られ、爪の内部に隙間が生じることもあります。

これを治療せずに放置していると、爪の下にある角質が肥大化します。結果、爪が脆くなり割れてしまうだけでなく、巻き爪や陥入爪となるケースもあります

高温多湿を好むため、梅雨時期から夏にかけては要注意です。また、爪水虫は環境だけでなく、体調や発汗状況などによっても感染は左右されます。免疫を高める発酵食品などの食材や、規則正しい睡眠などを心がけることによって予防することも可能です。

白癬菌は体のどの部位にも寄生します。体に寄生すると体部白癬(タムシ、ゼニタムシ)。頭髪に寄生すると頭部白癬(シラクモ)。股間に寄生すると股部白癬(インキンタムシ)と呼びます。

爪水虫の原因

爪水虫の原因は何でしょうか。爪水虫に限らず、水虫の原因はカビの一種である白癬菌です。白癬菌は私たちの爪や髪、皮膚に含まれているケラチンというタンパク質を栄養源として繁殖します。

水虫は足から広がる

爪水虫は手よりも足の爪に多く発生します。白癬菌は毛や爪など体中に寄生するものですが、その9割近くは足に寄生するとされています。

足や爪に水虫が多いのは、浴室やプールなど水虫の好む高温多湿の場所で、裸足で菌と接触するからです。白癬菌は高温多湿を好み、温度20度以上、湿度60%以上で繁殖しやすいのです。

爪水虫患者の多くは、まず足水虫にかかるケースが多いのが特徴です。足に寄生していた白癬菌が次第に爪の中にまで入り込み、爪水虫を発症するためです。

ケラチンと汗が水虫が好む環境

水虫はケラチンを好んで繁殖します。爪は皮膚が角化したケラチン。さらに爪は三層になっており、白癬菌が入りこんで繁殖しやすい環境といえます。

真菌(カビ)が動植物の死後の腐敗過程で周囲物質から栄養摂取して繁殖するように、体の表面を覆う表皮細胞が分化終了して死んだ細胞である角質に寄生あるいは腐生した状態です。特に足の裏は角質層が非常に厚く、加えて厚い角層を柔軟に保つために水分量が多く、現代では長時間の靴の着用にて湿潤しやすいので真菌には好ましい環境なのです。

引用:ミルディス皮膚科

さらにアルカリ性の皮膚も白癬菌が繁殖しやすい場所です。私たちの皮膚は通常、やや酸性の「弱酸性」ですが、汗をかくとアルカリ性に傾きます。この状態を白癬菌は好むのです。足は非常に汗をかきやすいので、このことも水虫が発生しやすい原因となっています。

白癬菌は生命力の強い菌であり、一旦皮膚に寄生すると長く体から離れません。このため、水虫は「しつこい」のです。人の体から洗い流されても半年以上生存するとされています。

水虫と似ているが水虫でない4つの症状

水虫と似たような症状ですが、水虫でない疾患もあります。代表的なものは次の4つの症状です。

異汗性湿疹(汗疱状湿疹)

例えば、異汗性湿疹(汗疱状湿疹)は汗が原因で引き起こされるもの。痒みを伴う水泡が現れるので水虫と似ていますが、水虫と異なり菌が原因ではないので感染しません。

爪カンジダ症

同じ菌であっても白癬菌でなく、カンジダ菌による爪カンジダ症もあります。爪カンジダ症の場合は、爪の周囲に「カンジダ爪囲炎」と呼ばれる炎症を伴うケースが多く、水仕事をする女性の手指に多く見られます。

物理的な外傷

足の小指の爪が白濁したり厚くなったりするのも同様。「爪水虫になったか?」と思う人もいるようですが、小指は靴擦れや物理的な外傷で白濁することもあります。

接触皮膚炎

消毒薬外用薬や衣類などの接触でかぶれを引き起こす接触皮膚炎のケースもあります。

水虫でないのに水虫の治療薬を使った場合には効果が得られません。まずその症状が水虫なのかどうか、皮膚科を受診するようにしましょう。素人目では判断が難しいので、専門医の診察を受け、正しい診断と適切な治療を受けることが必要です。

医師は水虫が発症している患部の角質層を削り、顕微鏡検査を行うことで水虫かどうかを判断します。水虫検査の所要時間は、わずか数分間で痛みもありません。

爪水虫の治療法

女医

爪水虫の症状を発症した場合どうすれば良いでしょうか。

基本は皮膚科で水虫かどうかの診断を受けた上で治療を受けることが大切です。水虫は保険適用内ですので、治療費は1回500円〜1,000円程度で収まるようです。

内服薬

爪水虫は外用薬が効きにくい場合もあるので、内服薬を使う場合もあります。内服薬にはイトラコナゾールラミシール、またはグリセオフルビンを用います。

飲み薬にはイトラコナゾールとラミシールがあり、前者は他の薬剤との飲み合わせの問題が多く、後者は肝機能などの重篤な副作用をおこす事があるため、治療前と治療開始後2カ月は月1回の血液検査が必須となっています。

引用:皮膚科Q&A

爪全体が白く濁ってしまっている場合には、爪全体が生え変わるまで半年から1年ほど根気よく服用します。また、足水虫がある状態だと足から白癬菌が絶えず感染するので、すぐに再発してしまいがち。そのため、足全体の白癬菌を駆逐する必要があります。

塗り薬(外用薬)

爪水虫患者の多くは足水虫の患者です。そのため、足水虫自体の治療も合わせて行う必要があります。足水虫の治療法はいくつかありますが、代表的なのは塗り薬です。

皮膚科では白癬菌を殺菌して発育と増殖を防ぐため、外用抗真菌薬を用いるのが一般的です。
水虫は痒みを伴うため、市販の治療薬には鎮痒成分や殺菌成分などが配合されている製品もあります。

水虫治療薬(塗り薬)に使用される主な成分

テルビナフィン塩酸塩
真菌の細胞膜成分の合成に必要となるのがスクアレンエポキシダーゼという酵素。その酵素の働きを阻害することで増殖を抑える成分です。

ブテナフィン塩酸塩
水虫の細胞である真菌細胞を構成する成分であるエルゴステロール生成を阻害することで、水虫を治療します。つまり、水虫が増殖する初期段階で叩き潰す作用があります。成分が皮膚の角質層に長く留まるので、1日1回の使用で効果を発揮します。

ラノコナゾール
らのこなゾールもブテナフィン塩酸塩同様、水虫の細胞である真菌細胞を構成する成分である「エルゴステロール生成」を阻害することで、水虫を治療します。

塗り薬の種類

塗り薬には「液体タイプ」「クリームタイプ」「パウダータイプ」などがあり、患部の症状によって選び分けることが可能です。

液体タイプ
大抵はアルコールが入っており、塗るとすぐに蒸発して乾く特性があります。浸透力が高いのでひび割れた水虫に向いています。一方、刺激があるので痛みを伴う症状には不向きです。

クリーム(軟膏)タイプ
ジュクジュクした湿潤型の水虫の場合は軟膏タイプがおすすめです。刺激が少なく、広い面積にも塗りやすいです。

パウダースプレータイプ
手を使わずに塗れるので手軽。パウダーが入っているため、塗布後にサラサラとしてベタつかない特徴があります。直接塗るタイプに比べると薬剤が飛び散るのがデメリット。

ジェルタイプ
液体とクリームの良いとこ取りなのがジェルタイプ。浸透性と密着性を両立させています。特に親油性のものは爪の間に浸透しやすく、爪水虫に対して効果的です。

爪水虫は爪の内部に白癬菌が入り込んだ状態なので、外側から噴射するパウダースプレータイプはほとんど効果がありません。浸透性の高い液体タイプがオススメです。

爪用美容液

爪水虫は爪の変色や変形を伴います。こうした変色や変形に対しては、爪の成長や保護を行う爪用の美容液を併用すると良いでしょう。医療ではなく美容のカテゴリとなるので皮膚科では取り扱っていません。

治療薬薬を使うタイミング

汗は白癬菌が繁殖する原因となるので、汗を洗い流したお風呂上がりに使用すると効果的です。皮膚が緩み成分の浸透力も高まります。美容液などと同じですね。

塗る前には水分をバスタオルなどでよく拭き取ります。塗ったあとは手に薬剤が残るので、石鹸とぬるま湯でしっかりとすすいでください。

水虫治療には根気が必要

女性の足の爪

水虫になったとしても、水虫治療薬を正しく使うことで症状は緩和されてくるはずです。

しかしながら、症状が治まっても油断は禁物。なぜながら、角質の奥深くに浸透した白癬菌が死滅していない可能性があるからです。

1~2ヶ月は薬を使い続けること

ではいつまで治療薬を続けるべきでしょうか。結論からいうと、角質層がターンオーバーにより入れ替わるまでの期間は薬を塗り続けてください。

ターンオーバーは20代の方であれば21日周期。しかし加齢とともに周期は長くなりますので、30代40代の方の場合は1〜2ヶ月は治療薬を続けるようおすすめします。

自力で治すためのケア方法

爪水虫の場合には、爪が入れ替わるまでそれ以上の期間が必要です。

爪水虫は変色や変形を伴うので、白癬菌を治療しながら、爪用美容液を使うなどして爪環境を整えてあげることが、健やかな爪を再生する手助けとなります。

白癬菌が寄り付かない状況を作ってあげるのも大切です。足をよく洗う、よく乾かすのは基本中の基本。さらに抗菌性の高いエッセンシャルオイルや、竹酢液などでケアしてあげることもオススメの方法です。

爪水虫のケア用品ランキング

クリアネイルショット

クリアネイルショット

爪水虫でダメージを受けた爪をサポート
「クリアネイルショット」は液だれしないジェルタイプの爪水虫ケア。爪の変色やにごりをサポートし、健やかな爪へと導いてくれます。

    クリアネイルショットの5つの特徴

  • 効能評価試験済み
  • ジェルタイプで塗りやすい
  • 親油性で爪の奥にまでしっかり浸透
  • 爪の変色・にごりにアプローチ
  • 専門スタッフによる無料カウンセリングあり

竹酢液やティーツリー精油の自然由来成分が爪を抗菌保湿
竹酢液、ティーツリー精油、スクワラン、アボガド油などのアプローチ成分が、爪全体を保護しつつしっかりと保湿。親油性だから爪の内部にしっかり入り込んでアプローチし、爪の環境を整えてくれます。さらにポリアミンが爪の成長をサポート。

簡単ケア・嫌な香りがしない
しかも1日1回、入浴後に塗るだけの簡単ケアだからしっかり続けられるのがメリット。嫌な匂いがしないので、人バレせずにケアできる点も好評で、リピート率はなんと93%。

公式クリアネイルショット
クリアネイルタグ

ツメリッチリペア

ツメリッチリペア

割れた爪や爪のカサつきをケア
ツメリッチリペア」は爪水虫などによってボロボロになった爪をケアする美容液。爪の保護成分を直接浸透させ、内側から爪を補修・保護・保湿します。

爪水虫はもちろん水仕事で荒れた爪にも
爪のカサつきや、爪割れを内部からのアプローチによって美しい爪へと導いてくれます。爪水虫自体を治療するものではないので、爪水虫治療薬などと併用し使うと効果的。爪水虫だけでなく、日常の水仕事により荒れてしまった爪にも使えます。

爪を保湿する3つの成分を配合
スギナエキス
爪保護成分。爪を健やかにするために必要な「有機ケイ素」を豊富に含むハーブエキスです。

ジメチルスルホン
爪保護成分。爪のケラチンのサポートに必要な「有機硫黄」を補い、爪を健やかにします。

ヒドロキシプロピルキトサン
通常だと爪に浸透しにくい「有機ケイ素」と「有機硫黄」を爪の中まで浸透させます。

ツメリッチリペアは、爪甲(爪の表面)をバリアのように包み込む作用があり、爪の水分を保持。これにより、しなやかでダメージを受けにくい爪に導きます。

公式ツメリッチリペアツメリッチタグ

クリアフットヴェール

クリアフットヴェール

再発する水虫への切り札
水虫治療しているのになんども再発してしまう。毎年夏が近くなると水虫が発生する。そんなしつこい水虫のための切り札がクリアフットヴェールです。

新成分CPLで菌繁殖を根元から抑える
水虫が再発しやすいのは、強力な薬のダメージにより足の裏が傷ついた状態となるため。そんな足の肌環境をヴェールによって守り、通常の状態に戻す成分がCPL

クリアフットヴェールではこの注目成分CPLを配合。足の肌環境を整え、菌が繁殖しづらい足本来の肌状態へと導きます。さらに、抗菌性の高い竹酢液を配合し、水虫菌自体にもアプローチします。

CPLは保水性や保湿性に優れており、最近ではがん治療などにも使われ始めるなど、現在大変注目されている物質なのです。

治療と再発防止を両立
単に殺菌するだけではなく、水虫に感染しやすい環境自体を改善する新しいアプローチによって、足水虫・爪水虫をケア。つまり、治療と再発防止を同時に行うことができるのがクリアフットヴェール

公式クリアフットヴェール
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水虫の予防方法

しつこい水虫は再発防止も重要です。爪水虫は足水虫から広がることが多いので、まず足水虫の予防が大切です

水虫は高温多湿を好むので、まずは通気性の良い靴を選ぶこと。オフィスなどでは、できるだけサンダルに履き替え、蒸れない環境を作ってください。

靴下は5本指ソックスを使ってみてください。脱いだ靴は通気性のよい場所で管理して、殺菌消臭スプレーでケアを。また、毎日同じ靴を履かないことも大切です。

爪水虫になった場合に注意すべきこと

爪水虫に感染した場合は、足水虫と同様に注意が必要です。白癬菌は感染するので、家族や他人に感染させないようにすることが大切。爪水虫になった場合にはプールや公衆浴場など、裸足となるような場所には行かないようにするのがマナーです。

爪切り時には新聞紙などを敷いて飛び散らないようにすること。切った爪は紙に包んで、散らばらないように処理しましょう。最後に爪切りのあとは石鹸で手洗いすることを忘れずに行いましょう。

まとめ

以上、爪水虫の種類や原因、治療やケア方法についてまとめてきました。解説したように、爪水虫は爪の変形・変色を伴います。ただ、素人目で判断すると「実は水虫でなかった」というケースもあります。

まずは医師の診断を受けて治療すること。あとは自力で治せるのであればケア用品を使いながら根気よく続けることが大切です。

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